カナダはいつかまた戻れる場所という気がする

2025年4月24日日記雑記

私にとって、カナダは親しみのある土地なんです。

 

初めての海外は、大学で希望者が行ける1ヶ月の短期留学でした。行き先はトロント。

飛行場からバスに乗り、降ろされたのは大都会でした。

道は広く店は大きくその中に大学があって、徒歩圏内に映画に出てくるようなドーミトリー。

初日はホームシックで一人メソメソ泣いていましたが、すぐに慣れて一人で街歩きをしたりショッピングをしたり、

大人になった気がしました。

 

そのあとは学校を休学して半年の留学。行き先は同じくトロント。

ホームステイをしながら語学学校に通いました。

英語はある程度にしかならなかったけど、素晴らしい経験でした。

 

そのあとはなんとなく、いつかまた・・みたいな感じで考えていたのですが

夫が仕事関係の知り合いからカナダの会社を紹介され、移住することになりました。

はじめは2年ぐらいの気持ちでしたが結局10年。

バンクーバーとトロントに住みました。

バンクーバーの方がアジア系が多く、トロントは大都会。

でも住んでたノースヨークエリアはアジア人が多く住む地域で、店を見ても道行く人を見ても違和感無く溶け込める、とても過ごしやすい場所でした。

カナダにもっと長くいることもできましたが、二人だけの生活で、このままここで住んでいる意味はあるのだろうかとふと考えてしまい

今のうちにお互いの家族ともっと一緒の時間を過ごすのも良いのかなと帰国。

それが正解だったのかはわかりませんが、正解だったと思えるようにするしかないですね。

 

素晴らしい経験も日々も、意識しなければ慣れてしまうというもので、どんな感激も薄れて行くのが世の常。

健康や幸せも、失わないと気付かないと言いますが、若い時は若さに気付かないし、元気な時は健康のすばらしさに気付かない。

 

気付かないこと自体は悪いことではないと思うんですよね。

目一杯、今あるものを利用して楽しんでいれば。

 

問題は、若いのに先の事ばかり考えていたり、元気なのにやりたいことをしなかったり。

たとえばお気に入りの服があって、大切にしまいすぎて似合う時期をすぎてしまった時。

ケチ精神で一番好きなものを我慢してちょっとだけ安い方を買って幸福感を得られなかった時。

その時々で輝くために必要なものだったのに、あとで手に入れても意味がないものなのに、その瞬間をないがしろにして後悔した経験を私自身、何度も繰り返してきました。

カナダのすばらしい大自然が目の前にあるのに、日本に帰った後のことを考えてることに気づいたり。

いつか目の前から去っていくこの景色、いつか過ぎ去っていくこの景色だから、ちゃんと意識して楽しまないとなぁと思います。

 

 

今朝は、姉が昔、プレゼントしてくれたものでコーヒーを飲みました。

買ってくれた時、今思うと、お互い、若かった。

今なら「いらないよ、大丈夫」と遠慮したいくらい、あの時の姉は若くて、カップ一つでも頑張って買ってくれたんだと思う。

 

時間を何かにひっかけて、一瞬でも止められたら良いのに、1秒も止められない。

朝の至福の時間も、ずっと続いてほしいけど

それでも過ぎて欲しくない時間だけは無情に過ぎて行くから、大切にしよう。

 

日記雑記

Posted by ume